うがった見方

お役立ち

皆様、こんにちは。

さて、絶賛面接練習中ですが、その時に気になった発言が。

「考えすぎてうがった見方をしてしまう」という発言があり、内容的に適切な使い方ではないので、「うがった見方?うがった見方って本質を捉えるって意味だからそれ違ってない?」と言ったところ、めちゃくちゃ驚いてまして。

確かにこの「うがった見方」という言い方を間違った使い方で使う人がかなり多いなと思いましたので、珍しく国語担当として説明してみようと思います。

もともと「うがつ」とは・・・

①物理的に穴をあける。掘る。

②袴や履物などをはくこと。

③物事の隠されていることや、人の感情の小さな動きをしっかりと理解すること。

つまり、うがった見方というのは③の意味で「物事の本質を捉えた見方をする」という意味です。

ですので、「うがった見方をしてしまう」のようにネガティブな使い方にはならないんですね。

ネガティブな使い方、つまり物事の本質を捉えようとして度が過ぎて事実から外れてしまうという意味で使う場合は「うがち過ぎた」が正しいです。

で、この「うがった見方」という話を先ほどの面談練習の時に生徒と話していて、学校の面談練習でも全然ツッコまれなかったという話を聞いて、どのぐらい間違って使っている人の割合が多いのだろうと思い調べてみました。

そうしたら、文化庁が行っている「国語に対する世論調査」(平成23年度調査)でこの話が出てました。

本来の意味ではない「疑って掛かるような見方をする」がすべての年代で上回っていますね。

これは平成23年度の調査なので、今調査したらもっと間違って使っている人増えてるんじゃないかな。

そりゃ生徒も使い方間違って覚えますよね。

もし誤って認識されていた方、これからは「うがった見方だね」と言われたら誉め言葉とぜひ捉えてくださいね。

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